1974年スケートボードを乗りやすくしたレジャー用玩具として、ホンダ系列により開発・製造・販売が行われました。アメリカへの輸出も行い、最盛期には月産10万台、発売以来100万台が生産されました。
T字型のハンドルを握り、前輪と後輪の間のボードに乗って地面を蹴り、後部のペダルを踏んで前に進む。
これがローラースルーGOGOです。
車輪は前二輪、後一輪の計三輪構成。プラスチックの車輪にソリッドラバータイヤを装着し、ブレーキレバーを操作して後輪のタイヤ表面に鉄パッドを押し当てて減速するというものでした。
両手で持つハンドルは設置されていましたが、フレームに直結していたためにハンドル操作で進行方向を変えることはできず、体重移動によって進行方向を変えていました。
デッキ後方にはバネのついたペダルが装着されており、このペダルを踏むことでチェーンで後輪を回し、進むことができました。
体重制限は45kgと60kgのものがありました。
バギークロスやキックボードが世に出る前にすでに大ヒットしていた、いわば日本におけるキックスケーターの先駆け的な存在です。
その車体構成や構造、ブレーキの仕組みなどはバギークロスも含めキックスケーターのルーツと見て取れる点が多数あったことには驚きです。
これほど大ヒットした商品ですが、ブームの終焉は突如訪れてしまいます。